イラン北西部アルダビールの名産品ー甘い菓子から色とりどりの織物まで

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イラン北西部のアルダビールは、緑豊かな美しい自然でよく知られていますが、他にも目を引く数々の魅力が存在します。                                               

アルダビールは、特に観光客にとって特別な魅力にあふれています。同州のヘイラーン峠とモガーン平原は、自然を求める観光客にはうってつけの美しい場所です。

砂糖菓子・ハルヴァ-の一種である、ショウガ入りのハルヴァ-イェ・セフィード(白のハルヴァ-)は、アルダビールの郷土菓子のひとつです。主に州内のハルハール地域の人々が互いに贈り合うために作るこの菓子は、小麦粉、薔薇水、ハルヴァ-用シロップ、油、ショウガから作られ、非常に美味しく良い香りがします。アルダビールで人気の高い土産物のひとつは、ハルヴァ-イェ・スィヤー(黒のハルヴァ-)です。イランの一般的なハルヴァ-は小麦粉と砂糖から作られますが、ハルヴァ-イェ・スィヤーは栄養価が高い材料が使われることから、この地方で最高の菓子のひとつとされ、今日でも完全に伝統的な方法で作られています。材料となる小麦の麦芽、動物性油脂、ブドウのエキスはいずれも数多くの効能があり、この菓子自体も、消化、関節痛、痩身に良いとされています。アルダビールの別の織物には、ジャージーム織りが挙げられます。この織物は通常、色とりどりの縞やひし形の模様が織り込まれ、昔はイラン風の炬燵・コルスィーの上にかぶせて使われました。かつて寝具をまとめるのにも使われていたことから「ジャー・ジャム(片付けるもの)」と呼ばれていましたが、それが時の経過とともに発音しやすいように変化して、現在のジャージームという名称になりました。ジャージーム織りの縦糸には、様々な色の10番手(10m/1g)の羊毛糸を二本取りで用いますが、時には絹糸が使われることもあります。

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