米史上前代未聞の大統領就任式が実施

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2021年のアメリカ大統領の就任宣誓式は、脅迫や様々な出来事、喧噪により、同国史上最も異色の就任式となりました。

ファールス通信によりますと、民主党所属のバイデン新大統領の就任宣誓式は、アメリカが世界最多の新型コロナウイルスへの感染者と犠牲者を出している中での開催となりました。

バイデン新大統領の就任式に合わせて、出席を予定していたもののコロナ危機発生により出席を断念した人々に代わって、20万本のアメリカ星条旗が議会の前に取り付けられました。

アメリカの各ニュース局は、就任式開始の数分前に、爆弾設置を示唆する脅迫的な通告があったために連邦裁判所から職員らが全員避難した、と報じました。

新大統領の就任式は、史上例のない厳重な警備の中で行われました。大規模な軍隊の出動も、この式典が通常とは大きく異なる例に挙げられます。

今月6日、トランプ前大統領の支持者らが、バイデン氏を挑発する目的でトランプ氏の煽動により連邦議会の建物を襲撃し、この中で少なくとも6人が死亡しました。

国内の保安警備筋は、20日水曜に過激なトランプ支持派が破壊活動を企てていることを明らかにしていました。特に連邦議会周辺をはじめとする首都ワシントンDCに加え、全米各州の州議会はすべて、トランプ支持者による攻撃を警戒して厳戒態勢がしかれていました。

バイデン大統領の就任式が通常とは一線を画するものになったもう1つの理由は、トランプ前大統領が式典に出席しなかったことです。

トランプ氏は依然として、昨年の大統領選挙での不正行為発生を申し立てているものの、フロリダ州の別荘に向かうためホワイトハウスを後にしました。

トランプ氏は、ホワイトハウスを去る前に、最後の演説において「私たちはすぐに何らかのかたちで戻ってくるだろう」と述べましたが、これを見た一部の人々には脅迫的な調子の発言に映りました。

バイデン氏は経済、健康および政治面での3つの危機に直面するという多難の中での船出となりました。

フランスの新聞ル・フィガロによりますと、バイデン政権時代は、内戦に直面したアブラハム・リンカーン大統領や、アメリカ史上最大の不況として知られる大恐慌に直面したフランクリン・ルーズベルト大統領よりも、はるかに多難な時代になるとされています。

バイデン大統領補佐官らの話によりますと、バイデン氏は就任直後にトランプ前政権の有害な政策を修正するために17の通達や大統領令に署名します。さらに、世界におけるアメリカの傷ついた面目を回復することも、今後4年間でのバイデン政権の最大の課題の1つとされています。

トランプ前大統領の外交政策や条約違反により、アメリカは国際社会はもとより、旧来からのアメリカの同盟国、特にヨーロッパの同盟国からも信頼を失っていました。

 

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