米国では、新型コロナウイルスワクチンの副反応への恐れから、２回目の接種を受けに行かない人が５００万人以上に達しています。
米CNNによりますと、 CDC米疾病対策センターが２５日日曜に公開した統計からは、米国で新型コロナウイルスワクチンの２回目の接種を受けに行かない人が３月に比べて増えており、米ファイザー社とモデルナ社のワクチンの第１回接種を受けた人全体の８%近くが２回目の接種を受けず、３月の約３．４％に比べて増加しています。
ニューヨークタイムズはまた、「ワクチンの2回目の接種を拒否した人は、副作用やインフルエンザの症状が出ることを恐れており、コロナウイルス予防には１回の接種で十分だったと言う人もいる」としました。
ＣＤＣの２５日の統計によりますと、完全接種を終えた人は人口の約２８．５％に当たる９５００万人を超えており少なくとも１回の接種を受けた人は約１億４０００万人で、人口の４２．２％を占めています。
ファイザーとビオンテックが共同開発したワクチンと、モデルナのワクチンは、完全に有効と見なされるためには２回の接種を必要とし、ファイザーのワクチンは３週間間隔で、モデルナのワクチンは４週間間隔で接種することになっています。
米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は２５日、「２回接種するワクチンはどんなものであれ、利便性や疲れなどさまざまな理由で２回目の接種に行かない人がいる」「この数字が０％になってほしいとは思うが、そうする人がいても驚かない」と語りました。
またＣＤＣも、「２回目の接種を受けない人がいることは想定していた。ただ、接種に対するためらいがあるのかどうなど、理由を調べる必要がある」とコメントしています。
米国は現在、余剰のコロナワクチンを抱えており、米国の一部の州は、追加のワクチンを連邦政府に返還することを躊躇しています。
その一方で、人口約13億人のアフリカ大陸では、ワクチンの投与量はわずか3600万回に留まっています。
アメリカではコロナ感染者数は現時点ですでに累計32,70万人以上、またコロナ感染による死亡数が58万5,000人に達しており、これらはいずれも世界最多となっています。
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