オーストリア・ウィーンでの核合意合同委員会会合に参加しているメンバー国が、協議の迅速化を強調しました。
イルナー通信によりますと、イランと4+1カ国グループ(英独仏中ロ)の代表団の参加によりウィーンで再開されていた核合意合同委員会会合の今回の第1ラウンドは、27日火曜に終了しています。
この会合で、参加者らは協議のプロセスの迅速化を決定するとともに、制裁解除と核問題の2つの分野での専門家グループの作業を集中的かつ迅速に継続することで意見が一致しました。
さらに、制裁の解除とその後の米国の核合意復帰の実現に必要な実際的な順番や方法について議論するために、第3の専門家グループが結成されることも決まっています。
この会議に参加しているイラン代表団の長を務めるアラーグチー外務次官は同日夜、会合の終了後、「ウィーン協議には大きな問題が存在している」とし、「核問題および制裁解除という2つの作業班は、取り決め案の起草に入るだろう」と語りました。
また、「極めて困難な細かい部分が存在するため、一字一句にわたって合意できるようにする必要がある」と述べています。
そして、「交渉プロセスは正しい道筋を進んでいる。我々には原則があり、我々は性急になることもなく、あせってもいない。その一方で議論が消耗的な耐久戦となることも許さない」としました。
続けて、「我々は現在、議論にもう少し時間がかかるかもしれない段階にある。今回のラウンドの期間をいつ終了するかについてはまだはっきりと言えない。我々としては物事がよりはっきりしたポイントに到達してから交渉が休止され、代表団がテヘランに戻ってその内容を検討することを望んでいる」と語っています。
交渉の過程でイラン協議団は、交渉プロセスをスピードアップし、消耗的な長期戦に持ち込まない必要性を強調しました。
イラン外務省の発表によりますと、アメリカ政府代表団は直接・間接的のいかんを問わず核合意合同委員会会合には参加せず、アメリカとの協議は行われないということです。
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