ニューヨーク警察は8日、市内の繁華街タイムズスクエアで同日夕方、発砲事件が起き、女性2人と4歳の女の子が負傷したと発表しました。
CNNによりますと、3人は互いに面識などはなく、偶然その場に居合わせて被害に遭ったとみられています。
警察によりますと、事件は現地時間の同日午後4時45分ごろ、45番通りなどの近くで発生しました。同市ブルックリン地区から家族と一緒に来ていた4歳の女の子は足を撃たれ、手術を受ける見通しです。
ロードアイランドから来ていた23歳の観光客の女性も、同じく足を撃たれました。また、別の被害者であるニュージャージー州に住む43歳の女性も銃撃で足にけがを負いました。この女性2人は病院に搬送され、手当てを受けました。
複数の目撃者は、発砲は路上での口論が原因であると警察に証言しています。この言い争いには2〜4人、あるいはそれ以上の男が絡んでいたとし、そのうち少なくとも1人が銃を抜いたということです。
ニューヨーク警察は事件に関与した人物の行方を追っています。ツイッター上に映像や画像も掲載して情報提供を要請し、少なくとも1人を指名手配しました。
犯行に使用された銃は見つかっていませんが、事件現場からは25口径の銃のものとみられる薬莢(やっきょう)3個が発見されました。
ニューヨーク市では昨年、発砲や銃関連の暴力事件が急増し、この傾向は今年になっても続いています。市警の犯罪統計によると、発砲件数は今月2日までの期間で前年同期に比べ83%と急激に増加しました。
アメリカの人口は世界のわずか約5%に過ぎない一方で、複数の死者を出す事件を起こした容疑者数では世界全体の約31%を占めています。
この問題についてはさまざまな分析がされていますが、多くの市民に認めれらている武器所有の権利が、最も重要かつ根本的な原因であると考えられています。
バイデン大統領は最近、武器による犯罪の減少を目的とした6つの命令を発表し、銃撃事件を伝染病に例え、それを世界に対するアメリカの恥辱と表現しました。
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