ロイター通信によりますと、東京都の小池百合子知事は13日、ロイターとのインタビューにおいて、安全な五輪大会に向けて東京の医療体制は整っていると強調しました。
東京五輪は無観客が決まったことで新型コロナウイルスの感染リスク低減につながると述べるとともに、
7月23日に開幕する東京大会は、新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、都内を含めほとんどの会場で無観客開催が決まりました。専門家の中には東京五輪が感染者の激増を引き起こす「スーパースプレッダーイベント」になると指摘する声もありましたが、小池知事は「無観客になったことで感染リスクが軽減されることは明らかだ」と語りました。
一方で、「観客が応援すると、選手の力にプラスアルファが加わると思う。そういう意味では無観客というのは残念なこと」と述べました。
感染力の強い変異株が世界的に広がる中、開幕10日前になっても「まだ坂は険しいが、ぜひともゴールしていく」と述べ、「ワクチンの接種が加速度的に進んでいる」とし、それによって高齢者の重症化率が大きく下がっていると説明しました。病院やホテル、自宅での療養のチェック体制を含め、東京は医療態勢を整えているともしました。
その上で小池氏は、「オリンピックというスポーツの力を通じて世界の方々との連帯が強まればいいと思う」と語りました。
小池知事を巡っては、7月4日の東京都議選挙で同氏が特別顧問を務める地域政党・都民ファーストの会が善戦し、小池氏が国政に復帰するのではないかとの観測が広がています。
小池氏はインタビューでこの質問には直接答えず、「それぞれ(の候補者が)活動され、候補者としてしっかりと意見を伝えた。それに都民が判断を下した。それ以外の何物でもないと思う」と述べました。
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