日本で問題となっている、米モデルナ社製コロナ予防ワクチンへの異物混入が、今度は群馬県と沖縄県でも確認されました。
茨城、埼玉、東京、岐阜、愛知の5都県の接種会場で、異物混入したワクチンが確認されたことに続き、日本の厚生労働省は今回、沖縄県と群馬県でモデルナ・ワクチンへの異物混入が確認されたと発表しています。
日本では今月28日、モデルナ・ワクチンの2回目の接種から数日後に30歳代の男性2名が死亡しました。
モデルナワクチンの国内の流通を担当する武田薬品工業は、未使用のワクチンの瓶内に金属片と思われる異物が混入しているとの報告を受けました。
これに伴い、厚労省は日本全国に配布されていた163万回分のワクチンの使用を見合わせています。
日本の報道各社はさらに、自衛隊中央病院でモデルナワクチンを接種された人々の一部に、接種後に腕が赤くなったり、かゆみが出たりする「モデルナ・アーム」と呼ばれる症状が見られると報じています。
自衛隊中央病院でワクチン接種を受けた4万人余りを対象にした大規模な調査の結果、およそ18人に1人にこの症状が見られていることが判明しました。
この問題に関して、菅首相は、安全が最優先であるとコメントしています。
一方モデルナ社は、ワクチンへの異物混入について日本から警告を受けて、この問題を現在調査している最中だと認めています。
同社はまた、「異物混入の原因は、生産ラインの1つにあるかもしれない」と表明しました。
また、武田薬品工業は「問題のワクチンはスペインで、そしてそのすべてがある期間中に生産されている」としています。
しかし、アメリカ製ワクチンの接種が中止されるのは、これが初めてではありません。
FDAアメリカ食品医薬品局は、米国のジョンソン&ジョンソン、ファイザー、モデルナが製造したワクチンの接種による、非常にまれではあるが高い危険性が潜在する副作用について警告しています。この報告によれば、米国でこれらのワクチンを接種した人々の一部が、ギランバレー症候群と呼ばれる、ウイルス感染により筋力低下や。時に麻痺を引き起こす末梢神経障害を訴えたということです。
米国のほかにもフィンランド、オランダ、スペイン、ノルウェーで、アメリカのファイザー社およびモデルナ社のワクチンによる副作用発生に関する数多くの事例が発表されています。
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