スペイン・カナリア諸島で、50年ぶりの火山噴火

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大西洋のスペイン領カナリア諸島の火山が19日、50年ぶりに噴火しました。

フランス通信が20日月曜、報じたところによりますと、人口約8万人のラパルマ島南部のクンブレビエハ火山が19日日曜、噴火し、火口から溶岩が流れ出して、火山灰や煙が立ち上りました。

この地域では、数日前から地震活動が活発化し、マグマの移動や火山活動が観測されていました。

地元政府はツイッターで、現地時間の午後3時ごろ「(島の中心部に位置する)エルパソ市のカベサデバカ地区で噴火が始まった」と発表しました。

また、溶岩は民家が存在する森林地帯に向かって南西方向に移動し、海に流れ込むと予測しています。

カナリア諸島火山研究所によりますと、溶岩は時速700メートルで移動しているということです。

火山から噴き出した溶岩は民家に到達し、複数の道路が通行できなくなったことなどから、最も高い警戒レベルが出されたのに伴い避難所が開設されました。

当局によりますと、複数地区の住民およそ5000人が避難を余儀なくされています。

カナリア州のアンヘル・ビクトル・トーレス知事の話では、カベサデバカは森林地帯で住宅がまばらなこともあり、これまでのところ死傷者は報告されていないということです。

これを受け、スペイン内務省は、治安部隊の隊員200人とヘリコプターを派遣したと発表しました。

また、サンチェス・スペイン首相は、国連総会出席のための米国訪問予定を変更し、19日夜に現地入りしています。

 

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