今月27日月曜はイスラム暦サファル月20日に当たり、イスラム教シーア派でアルバインと呼ばれる日です。
アルバインはアラビア語で40を意味する単語が語源で、その文字通り、この日は、シーア派3代目イマーム・ホサインが殉教したイスラム暦モハッラム月10日から40日目にあたります。この日に合わせて、世界中の多くの人がイマーム・ホサインの眠るイラク南部カルバラーを目指して徒歩で旅に出ます。
この旅のルートは、シーア派初代イマーム・アリーが眠るナジャフからカルバラーまでの約80キロで、途中の沿道では旅人たちの疲れを癒すため、地元の人々が水や食事を提供し、休憩所や寝所、診療所なども用意されています。
このような献身的な光景が毎年見られるのは、世界中を見ても、そして歴史を通じても他に例がないと言えるでしょう。