韓国のソウル中央地裁が、旧日本軍の元慰安婦と遺族20人が日本政府に損害賠償を求めた訴訟の判決を延期し、弁論再開を決めたことが分かりました。
韓国のヨンハプ通信によりますと、ソウル中央地裁は、13日に予定されていた同訴訟の判決言い渡しを延期し、3月24日を弁論期日に指定しました。追加の審理の必要性があるとみて弁論再開を決めたということです。
同訴訟は、慰安婦問題に関する2015年末の韓日合意から1年を迎えた16年12月に被害者と遺族21人が起こしました。元慰安婦が日本政府を相手取り起こした訴訟はこれが2件目になります。
これまで日本政府は、国家は外国の裁判権に服さないとされる国際法上の「主権免除」の原則を理由に訴訟に応じていません。訴訟が長引いたことで、原告のうち金福童(キム・ボクドン)さんらが死去し、1人が訴訟を取り下げています。
同訴訟とは別に、被害者12人が日本政府に損害賠償を求めた訴訟の判決公判が今月8日に開かれ、同地裁は原告1人当たり1億ウォン(約950万円)の賠償を命じています。
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