米テキサス州ダラス・フォートワース地区で11日午前、悪天候のため路面が凍結して多重事故が相次ぎ、少なくとも9人が死亡しました。
米CNNによりますと、フォートワース警察は、フォートワース西部の州間高速道路では車両133台が玉突き事故を起こし、少なくとも6人が死亡、65人が負傷して病院で治療を受けたと発表しました。負傷者の数はさらに増える可能性もあるということです。通報があったのは現地時間の午前6時ごろで、現場は約1.6キロの範囲に及んでいます。
ダラス地区では、路面の凍結による事故で少なくとも3人が死亡しており、ダラス警察によれば、10日から11日にかけて報告された事故は300件を超えています。
フォートワースの現場では、警察が車を1台ずつ調べて車内にまだ閉じ込められている人がいないかどうか確認作業を進めています。
この日の朝は氷点下の冷え込みだったため、救急隊は消防局のバス2台を手配して負傷者などを待機させました。たとえけがをしていなくても、低体温症になる恐れがあったとしています。
米国立気象局によりますと、事故発生当時、ダラス・フォートワース地区ではみぞれ混じりの冷たい雨が降り、フォートワース北部では路面が凍結していました。
フォートワースの気象当局はツイッターを通じ、「今朝は交通事故が非常に多かった」「道路は数ブロックごとに良好な状態から危険な状態へと切り替わる」と述べて徐行を呼びかけました。
フォートワース南部のオースティンでも11日、車26台が絡む多重事故で5人が病院に搬送されています。