ナイジェリアの刑務所が重武装の集団に爆発物を使った襲撃を受け、囚人1800人以上が脱走したことを明らかにしました。
フランス通信が6日火曜、ナイジェリア矯正当局の5日の発表として報じたところによりますと、同国南部イモ(Imo)州オウェリ(Owerri)の刑務所が重武装の集団による爆発物を使った襲撃を受けて、囚人1800人以上が脱走するという、同国史上最大規模の脱獄事件が発生したということです。
集団はピックアップトラックとバスで乗り付けて刑務所に突入し、警備員と銃撃戦を展開し、囚人を逃がした、とされています。
現時点では、この事件に関する犯行声明は出ていませんが、ナイジェリアのムハマドゥ・ブハリ大統領は、「無政府主義者」が実行した「テロ行為」だと主張し、治安部隊に武装集団と脱獄囚を確保するよう指示しています。
イモ州は、かねてナイジェリアからの分離独立を求める勢力の温床となっている地域の一部で、政府当局と先住民族イボ人の間でしばしば対立が生じており、今年に入ってからも分離主義組織IPOB・「ビアフラ先住民」が政府軍と衝突し、一部地域に夜間外出禁止令が出されていました。
なお、IPOB広報部はフランス通信に対し、今回の刑務所襲撃への一切の関与を否定するとともに、現在浮上している疑惑はすべて「虚偽」だと一蹴しています。
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