イランのザリーフ外相が、EUによる複数のイラン政府高官や団体の制裁行使に反応し、「ヨーロッパは面目もなければ、イラン政府高官に制裁を行使する位置づけにもない」としました。
ザリーフ外相は、イランを訪問したラブロフ・ロシア外相と共同記者会見し、「ヨーロッパはいわゆる人権擁護という自らの偽りかつ表面的な姿勢をやめ、現実を直視すべきだ。そして、自らの面目を考えるべきである。ヨーロッパは倫理的に優位に立っておらず、世界を諭すことはできない」と語りました。
さらに、「ヨーロッパでは、外国人・イスラム排斥によりイスラム教徒住民が恐ろしい状況に置かれている。ヨーロッパはこのような状況で、イラン政府高官に制裁を行使する位置づけになく、信用もない」と述べました。
ザリーフ外相はまた続けて、「我々は、核合意の責務履行に復帰するため一切問題はない」とし、「アメリカは、制裁や破壊行為などが彼らにとって協議の手段にならず、こうした行動が単に状況をより困難にするだけだということに気づくべきだ」と結びました。
一方のラブロフ外相もこの会談において、最近のEUによる対イラン政府高官制裁行使という行動を大きな過ちで犯罪より醜いものだとし、「このEUのアプローチは、彼らが人権に関してヨーロッパで何が起こっているかを知らないことを示す」と述べました。
さらに、「我々は、核合意のプロセスをかく乱するあらゆる工作を非難する」と強調しました。
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