ロシア第2の都市・サンクトペテルブルクにある歴史的な工場で12日午後、大規模な火災が発生しました。
フランス通信によりますと、ロシア非常事態省は、火災現場はネバ川沿いのオクチャブリスカヤ堤防に立つ赤れんが造りの「ネフスカヤ工場」であり、消防隊員1人が死亡、2人が全身の40~50%をやけどする重傷を負い、病院に搬送されと発表しました。
火は工場全体を包んで黒煙が上空を覆い、勢いは夜になっても衰えず、軍の消防ヘリコプターの応援を受けた消防隊員約350人が消火活動を続けました。
工場からは40人が避難したほか、付近のホテルが閉鎖され、宿泊客は別の場所に移動しました。
工場は屋根の大部分が焼け落ちたほか、約1万平方メートルが焼けました。現時点では、出火原因は特定できていません。
地元ニュースサイトのフォンタンカによれば、サンクトペテルブルク市の文化財に指定されているこの工場は19世紀後半、ロシア最大級の織物製造企業ソーントン・ウーレン・ミル・カンパニーが使用していました。英国人のジェームズ・ジョージ・ソーントンとその息子たちが設立した同社の製品は、1900年に仏パリで開催された万国博覧会で最高賞を受賞したとされています。
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